マンションで対面型キッチンへ間取り変更

リノベーション
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マンションのリフォームによる間取り変更プラン例です。

従来のキッチンでは主流であった「独立型キッチン」
独立型キッチンというのは、キッチンが壁に向いてついていて、キッチンスペースが壁に囲まれているような間取りですね。
油や煙、匂いがリビングに広がりにくく、来客など他人には見られたくないスペースが見えづらいというメリットがあります。

しかし、最近では作業しながらもリビングダイニングが見渡せる「対面型キッチン」を好む人が多くなってきました。

今回は、そんな独立型キッチンを対面型キッチンへ間取り変更プランをご紹介します。

マンションでキッチンを移動できる?

キッチンが壁に向く独立型キッチン

マンションでキッチンを移動できないと思っている方も多いですが、マンションのキッチンは移動できます。

そのポイントは「配管」です。

配管の中には①給水管、②給湯官、③排水管、④ガス管がありますが、特にポイントとなるのが③排水管です。

マンションには他の住戸の排水が集まってくる共用の竪管があります。
上から下へと流れていく排水管です。
間取図に「PS」と書いてあればそれですね、パイプスペースのことです。

この竪管(パイプスペース)は移動することができないため、ここに排水を繋げる範囲であればキッチンを移動できます。

対面型キッチン例

今回プランするマンションの概要

●2003年(平成15年)築
●専有面積69.26㎡
●3LDK

広さにゆとりのある3LDKのマンションですね。

既存の間取りはこちら

専有面積にゆとりのある3LDKですね。

リビングダイニングはキッチンを除いて10帖を超える12.2帖。
和室は4畳半ですが、2つの洋室は6.6帖と5.0帖。
アウトフレーム工法で室内に柱の張り出しがなく、使いやすさと共にマンション全体の造りの良さが感じられます。

肝心のキッチンはかなり個室感がありそうです。
1階住戸のため床下収納庫がありますね。せっかくなのでこれは残したいところです。

全体的に空間の広さのゆとりを感じるものの、その割には収納スペースが少なく感じます。
収納家具を置くのもいいですが、もう少し収納スペースの割合を多くしてもよさそうです。

既存平面図

対面型キッチンにする新規プラン案

対面型キッチンへ変更する新しい間取りプラン案はこちら。

新規プランのポイントは3つあります。

新規プラン案

ポイント① ~キッチンの移動~

まずは今回の第一目的である「対面型キッチン」への変更です。

キッチンを90度回転させ、また元の和室を新たにリビング空間として対面キッチンあるLDKにしました。

その代わり、元のリビングのところは新たな洋室にし、間取りは3LDKのままです。

ポイント② ~キッチンの収納スペース~

一番頭を悩ませたのはキッチンの収納スペースです。

通常、対面キッチンの場合は背面に冷蔵庫と食器棚を並べるのですが、今回はそこにPSとトイレがあって、冷蔵庫は置けるものの食器棚を置くスペースがうまくとれません。

そんな中で、床下収納庫を生かしながら収納を考え、食器棚は置かずにパントリーを造ります。
パントリーはL字の二面に可動棚を取り付け、高さを自由に変えられます。
電子レンジやポットなどの家電から食器やキャニスターなどあらゆるものを効率よく並べられる収納スペースです。

ポイント③ ~大きな収納スペース~

全体の広さを考えながら、まとまった収納スペースを作りました。

■主寝室にウォークインクローゼット

■リビングからもアクセスできる2Wayのファミリークローク

洋服はハンガーにかけて収納できると手軽で使いやすいですね。
ウォークインクローゼットにするとハンガーパイプも長くできますし、ゴルフバッグやキャリーケースなどの大きなものも収納できて便利です。

ファミリークロークはもう何でも入れてOKです。
クローク内は棚かハンガーパイプか、それとも何も作らず自由に家具をレイアウトしてもよし。

部屋の広さは家具がレイアウトできることが大前提。
その上で、部屋の空間にゆとりをとるか、収納スペースをどう効率的に考えるかで間取りが決まります。

使い方によってアレンジするといいでしょう。

このようにマンションでも間取りを変更することができます。
共用部分であるパイプスペースや柱、梁などをよく確認して、最大限活用できる空間を考えて造ると楽しくなりますね。

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