コロナ禍で増えるマンション掲示「生活音について」

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どのマンションにも入口にある「掲示板」。
ここには、居住者への連絡事項や注意事項、お知らせなどが貼られています。

「掲示板」はそのマンションにおけるリアルタイムの情報があるので、中古マンションとして購入を検討する場合は、この掲示板を確認することも重要なチェックポイントの一つです。

仕事柄、日々いろいろなマンションへ出向くのですが、最近ある掲示物が目に留まることに気づきました。

「生活音について」という注意喚起の掲示

日々、いろいろなマンションへ出向く際に、毎回「掲示板」をチェックするようにしています。
そんな中、この1~2ヶ月で急に増えた掲示物があります。

それは、「生活音についてのお願い」というもの。

掲示の日付を見ると、「2020年6月」「2020年7月」というものがほとんどです。

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おそらく上に住んでいる人の足音や物音がうるさく、困った末に管理会社や管理組合へ誰かが申し出たのでしょう。

マンションは集合住宅であり、上下左右には壁を1枚隔てて他人が住んでいます。
音が伝わりにくいように遮音規定や防音性のある構造にはなっているものの、全く音が伝わらないということではありません。

隣にはどんな人が住んでいるか知っていますか?

都心では地域のコミュニティが希薄になっていることが問題視されています。
特にマンションにおいては、隣や上下階にどんな人が住んでいるか知らないという人も多いのではないでしょうか?

男性なのか女性なのか、単身なのかファミリーなのか、年齢層や家族構成など、マンション内ですれ違った時だけ挨拶する程度では、誰がどこに住んでいるかなんて知る由もありません。

上の階ではこんなことが起こっているかも?

マンションに住んでいて音が気になるほとんどは上の階です。
隣や下の階の音は、通常の生活ではまず気になりません。

上に住んでいる人の足音や、何かものを落とした時の音は衝撃音として階下へ伝わるものです。

天気がよくてのどかなある日、のんびりとお茶を飲んでいるとき。

もしかしたら上の階では。。。

もしかしたら、こんなことが起こっているかもしれません。

子どもの声も騒音と言われる時代。
これは一例ですが、その他にも夫婦やカップルの喧嘩の声、ペットの鳴き声、楽器や歌声など、これらは集合住宅では予想し得ることです。

コロナ禍で増える騒音トラブル

東京オリンピックで盛り上がるはずだった2020年。
しかし、新型コロナウイルスによりオリンピックは延期に。
緊急事態宣言や外出自粛要請により多くの人が自宅待機に。
大人も子供も家の中での時間が増えました。

子どもにとっては、外で走り回りたいのに家の中にいる我慢の毎日。
遊びは限られ、ストレスも溜まるけど力はあり余る。
親は子供に注意をし、階下へ配慮するものの、幼児がいる家庭では致し方ない部分もあるでしょう。

しかし、毎日静かに自宅で生活をしていた方からすれば、急に日中上の階がうるさくなって、こちらもストレスを感じていることでしょう。

大前提として、集合住宅ではお互いがお互いに配慮する必要があります。
そんな中でも、上の人はこんな人でこんな家族で、子供の名前は〇〇ちゃんで、と様子が分かっていたならば、ストレスの感じ方も違うのではないでしょうか?

分譲マンションでは、一つの建物をみんなで所有する運命共同体です。
日々の生活も管理も修繕も、マンションという資産を共有しているのです。
そんな運命共同体の方々との距離を少し縮めることも、今後大事なことではないかと思います。

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